バイオフィードバック(biofeedback)

バイオフィードバック

バイオフィードバック』は『行動療法』に含まれる一つの治療技法になります。
主に『心身症』に対する治療法として用いられています。

バイオフィードバックは、”キンメル(Kimmel, H. D.)” と”ヒル(Hill, F. A.)”が『オペラント(道具的)条件付け』の手法を用いて検証した技法になります。

バイオフィードバックでは、自分に生じる生理反応や現象を意識的に制御(コントロール)するための技術や技法の習得を目指します。
心身症の治療では特に自分自身の身体に関する適切な認知や制御が必要であるため、『バイオフィードバック』の治療技法が有効とされています。

バイオフィードバックでは、まず個人が自覚や制御できない不随意的な生理反応や現象を機械やセンサーを通して測定します。
そして、それを人が感じることができる視覚や聴覚、触覚などの刺激に変換して本人に呈示(フィードバック)します。

この自己制御の訓練を反復して行うことにより、個人は次第に、機械の助けを借りずに自分に生じる生理反応や現象を望ましい方向に制御していけるようになります。

『バイオフィードバック』
『バイオフィードバック』

森岡正芳編 (2022) 『臨床心理学中事典』野島一彦 (監修), 遠見書房.

日本心理臨床学会編(2011)『心理臨床学事典』 丸善出版.

氏原寛編(2004)『心理臨床大事典』改定版, 培風館.

この記事を書いた人

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臨床心理士・公認心理師
上岡 晶
Ueoka Sho

精神科・心療内科での勤務を経て、2023年から「オンラインカウンセリングおはぎ」を開業しました。私のカウンセリングを受けてくださる方が少しでも望まれる生活を送れるように、一緒に歩んでいきたいと考えています。

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