エンパワメント(empowerment)

エンパワメント

エンパワメント』は、"ラパポート(Rappaport, J.)"によって打ち出された『コミュニティ心理学』の中心的な概念です。

ラパポートによるエンパワメントの定義は以下のようになります。

自分の問題を能動的に変えていこうとし、そのための資源を周りから引きだ すために自発的に参加し、自己決定していくという発想をもち、環境に積極的に 働きかけ、環境側の変化を求める力を個人が獲得するプロセス。

コミュニティー心理学では、人が持つ力強さに着目し、人々が専門家に頼らずとも自分で問題を解決していくことを目指しています。
そのため、個人が自らの力を発見していくエンパワメントのプロセスが重要とされています。

森岡正芳編 (2022) 『臨床心理学中事典』野島一彦 (監修), 遠見書房.

日本心理臨床学会編(2011)『心理臨床学事典』 丸善出版.

氏原寛編(2004)『心理臨床大事典』改定版, 培風館.

この記事を書いた人

上岡晶の画像

臨床心理士・公認心理師
上岡 晶
Ueoka Sho

精神科・心療内科での勤務を経て、2023年から「オンラインカウンセリングおはぎ」を開業しました。私のカウンセリングを受けてくださる方が少しでも望まれる生活を送れるように、一緒に歩んでいきたいと考えています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA