エリク・H・エリクソン(Erik Homburger Erikson)【心理学用語】臨床心理学
エリク・H・エリクソン(Erik Homburger Erikson)
”エリクソン(Erikson, E. H.)”は1902年から1994年にアメリカで活躍したドイツの心理学者です。
エリクソンは非医師の精神分析家になります。
晩年の”フロイト(Freud, S.)”の弟子であり、”アンナ・フロイト(Freud, A.)”より教育分析を受けていました。
エリクソンはドイツのフランクフルトで生まれました。
大学卒業後、芸術の道に進もうとしますがうまくいかず、旧友である”ブロス(Blos, P.)”の紹介でウィーンの学校で働き始めます。
そこでの対象は主に児童期や青年期の子どもであり、この時期にアンナ・フロイトより才能を見出され精神分析と出会うことになります。
その後、第二次世界大戦の影響でアメリカに移り住むことになります。
ウィーンでの経験やアメリカでの実践と研究の積み重ねにより様々な概念を生み出します。
これまでの心理学では、人の発達に関して成人になるまでを主な対象としていましたが、エリクソンは成人期以降の老年期に至るまでの発達を視野に入れました。
また、エリクソンは人の発達は常に養育者や家族、社会といった他者との相互作用の中で生じると考えました。
それにより生み出されたのが『ライフサイクル論』や『アイデンティティ』などの概念になります。
エリクソンの理論や研究は、多くの学問に影響を与えることになりました。
キーワード
- 『ライフサイクル論』
- 『アイデンティティ』