暴露療法/エクスポージャー(exposure therapy)
暴露療法/エクスポージャー
『暴露療法』は『エクスポージャー』とも呼ばれ『行動療法』に含まれる一つの治療技法になります。
『不安障害』に対する治療法として用いられています。
暴露療法は、クライエントが望む生活の妨げとなっている不安や苦痛の緩和のため、最も不安を感じにくい場面から段階的に直面(暴露)していく方法になります。
暴露療法では、まず『不安階層表』を作成します。
不安階層表では、自身が挑戦したい不安場面を挙げ、それぞれの不安の度合いを数値化し、順番に並び替えます。
そして、不安階層表に基づき、最も不安を感じにくい場面から段階的に取り組んでいきます。
不安を引き起こす場面に、危険を伴うことなく段階的に直面することで、不安や苦痛が減少していくことが暴露療法の効果になります。
そして、より強い不安を引き起こす場面に挑戦しても同様の結果が徐々に得られていきます。
暴露療法は不安障害に用いられますが、『強迫性障害』には『暴露反応妨害法』といった治療技法が用いられます。
参考・引用文献
森岡正芳編 (2022) 『臨床心理学中事典』野島一彦 (監修), 遠見書房.
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\この記事を書いた人/
臨床心理士・公認心理師
上岡 晶
Ueoka Sho
精神科・心療内科での勤務を経て、2023年から「オンラインカウンセリングおはぎ」を開業しました。私のカウンセリングを受けてくださる方が少しでも望まれる生活を送れるように、一緒に歩んでいきたいと考えています。