度数(frequency)
度数
『度数』とは、データ内にある特定の(範囲の)値を示す測定値の個数になります。
つまり、度数はデータ中の各値が現れる回数を表します。
例えば、あるテストの点数が以下のように分布しているとします。
- 10点が3人
- 20点が5人
- 30点が2人
この場合、10点の度数は3人、20点の度数は5人、30点の度数は2人となります。
度数には、『絶対度数』や『相対度数』、『累積度数』、『累積相対度数』といったいくつかの種類があり、それらはデータの分析や理解において重要な役割を果たします。
- 絶対度数(absolute frequency)
絶対度数とは、特定の値や範囲の値がデータ内で現れる回数のことを指します。
例えば、あるテストの点数が以下のように分布しているとします。
- 10点が3人
- 20点が5人
- 30点が2人
それぞれの絶対度数は次のようになります
- 10点の絶対度数 = 3人
- 20点の絶対度数 = 5人
- 30点の絶対度数 = 2人
- 相対度数(relative frequency)
相対度数とは、特定の値や範囲の値がデータ内で占める割合のことを表します。
つまり、全体のデータ数に対する各度数の割合を示します。例えば、あるテストの点数が以下のように分布しているとします。
- 10点が3人
- 20点が5人
- 30点が2人
それぞれの相対度数は次のようになります(全体のデータ数は10人)。
- 10点の相対度数 = 0.3 (または30%)(10点の絶対度数 / 全体のデータ数 = 3人 / 10人)
- 20点の相対度数 = 0.5 (または50%)(20点の絶対度数 / 全体のデータ数 = 5人 / 10人)
- 30点の相対度数 = 0.2 (または20%)(30点の絶対度数 / 全体のデータ数 = 2人 / 10人)
- 累積度数(cumulative frequency)
累積度数とは、ある値までの全ての度数の合計を示します。
例えば、あるテストの点数が以下のように分布している場合:
- 10点が3人
- 20点が5人
- 30点が2人
累積度数は、以下のようになります。
- 10点までの累積度数 = 3人(10点の絶対度数)
- 20点までの累積度数 = 8人(10点の絶対度数 + 20点の絶対度数 = 3人 + 5人)
- 30点までの累積度数 = 10人(10点の絶対度数 + 20点の絶対度数 + 30点の絶対度数 = 3人 + 5人 + 2人)
これにより、各点数までの累積した人数がわかります。
- 累積相対度数(cumulative relative frequency)
累積相対度数とは、ある値までの全ての相対度数の合計を示します。
相対度数を累積していくことで、特定の値以下のデータの割合を理解することができます。例えば、あるテストの点数が以下のように分布している場合:
- 10点が3人
- 20点が5人
- 30点が2人
累積相対度数は以下のようになります(全体のデータ数は10人)、
- 10点までの累積相対度数 = 0.3 (または30%)(10点の相対度数)
- 20点までの累積相対度数 = 0.8 (または80%)(10点の相対度数 + 20点の相対度数 = 0.3 + 0.5)
- 30点までの累積相対度数 = 1.0 (または100%)(10点の相対度数 + 20点の相対度数 + 30点の相対度数 = 0.3 + 0.5 + 0.2)
参考・引用文献
\この記事を書いた人/
臨床心理士・公認心理師
上岡 晶
Ueoka Sho
精神科・心療内科での勤務を経て、2023年から「オンラインカウンセリングおはぎ」を開業しました。私のカウンセリングを受けてくださる方が少しでも望まれる生活を送れるように、一緒に歩んでいきたいと考えています。