ハロー(光背)効果(halo effect)
ハロー(光背)効果
『ハロー効果』は、『光背効果』とも呼ばれ、1920年に、”ソーンダイク(Thorndike, E. L.)”により提唱されました。
ハロー効果とは、人や物事を評価する時に、ある特徴的な目立つ一面だけに影響されて、その他の側面も同じように評価してしまうことを指します。
ソーンダイクが第一次世界大戦中に行った研究では、軍において上官が部下を評価する時に、ある特定の特徴が全体の評価に影響を与えている可能性があることを示しました。
つまり、上官は、部下のある特徴を肯定的に評価した場合、本来無関係であるはずの他の特徴も肯定的に評価し、反対に、ある特徴を否定的に評価した場合、他の無関係な特徴も否定的に評価してしまう傾向にありました。
そして、ソーンダイクはこのような人の持つ心理的傾向をハロー効果と呼び理解しようとしました。
ハロー効果は社会心理学における『認知バイアス』として知られています。
ハロー効果は、人の行動や学習には、刺激と反応の繋がりだけでなく、その間にある認知という要素も関わっている可能性があることを示しています。
参考・引用文献
亀田達也(2019)『図解眠れなくなるほど面白い社会心理学』日本文芸社.
森津太子(2015)『現代社会心理学特論 放送大学大学院教材 放送大学大学院文化科学研究科 人間発達科学プログラム』改訂版, 放送大学教育振興会.
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\この記事を書いた人/
臨床心理士・公認心理師
上岡 晶
Ueoka Sho
精神科・心療内科での勤務を経て、2023年から「オンラインカウンセリングおはぎ」を開業しました。私のカウンセリングを受けてくださる方が少しでも望まれる生活を送れるように、一緒に歩んでいきたいと考えています。