パヴロフ(Ivan Petrovich Pavlov)
パヴロフ
”パヴロフ(Pavlov, I. P.)”は1849年から1936年に活躍した旧ソビエト連邦の生理学者です。
パブロフは貧しい牧師の子どもとして生まれます。
パブロフの貢献として、『条件反射』(『条件反射形成』とも呼ばれる)があります。
条件反射とは、信号となる刺激と信号づけられる反応との間に一時的な結合が形成される中枢神経系の高位部で行われる適応活動のことを指します。
中でも『パヴロフの犬』と呼ばれる実験が有名です。
パブロフは飼育員の足音を聞いただけで犬が唾液を分泌することを発見し、実験を行うこととなりました。
パヴロフの犬の実験では、手術で犬の頬に管を通し、犬の唾液の分泌量を測定します。
ベルを鳴らしてから餌を与えることを繰り返すと、ベルを鳴らすだけでも犬は唾液を出すようになります。
これがパブロフの犬の実験であり、後に『レスポンデント(古典的)条件付け』の理論へと発展していきます。
『条件反射』は”ワトソン(Watson, J. B.)”により利用され、『行動療法』などへと応用されていきます。
参考・引用文献
森岡正芳編 (2022) 『臨床心理学中事典』野島一彦 (監修), 遠見書房.
\この記事を書いた人/
臨床心理士・公認心理師
上岡 晶
Ueoka Sho
精神科・心療内科での勤務を経て、2023年から「オンラインカウンセリングおはぎ」を開業しました。私のカウンセリングを受けてくださる方が少しでも望まれる生活を送れるように、一緒に歩んでいきたいと考えています。