正規分布(normal distribution)

正規分布

正規分布』とは、データが『平均値』を中心に左右対称に分布する形のことを指します
正規分布は、科学の分野だけでなく、自然界や社会現象の中でも見られており、幅広く用いられています。
例えば、身長や体重の分布、テストの点数なども正規分布に従うことがあります。

正規分布の特徴として、釣り鐘型の形状をしていることが挙げられ、分布の中央に値のピークがあり、左右対称の形状をしています。

『正規分布』

正規分布では、平均値の周りにデータが集中しており、『標準偏差』がその散らばり具合を示す重要な指標になります。

標準偏差は、データが平均値からどれだけ散らばっているかを示す指標です。

具体的には、標準偏差が小さいほど、データの値は平均値の近くに集中します。
そのため、標準偏差が小さい正規分布では、データの大部分が平均値の周りに集まり、曲線のピークが高くなります。

逆に、標準偏差が大きいと、データは平均値から離れて広がり、曲線のピークは低くなる傾向があります。
このため、正規分布の標準偏差はデータの散らばり具合を理解するための重要な要素となります。

このように、正規分布は、平均値を中心にデータが釣り鐘型に分布する特性を持っており、自然界や社会現象においても多く見られます。
また、データの平均値と標準偏差を理解することで、正規分布の特性を把握しやすくなります。

森岡正芳編 (2022) 『臨床心理学中事典』野島一彦 (監修), 遠見書房.

日本心理臨床学会編(2011)『心理臨床学事典』 丸善出版.

氏原寛編(2004)『心理臨床大事典』改定版, 培風館.

この記事を書いた人

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臨床心理士・公認心理師
上岡 晶
Ueoka Sho

精神科・心療内科での勤務を経て、2023年から「オンラインカウンセリングおはぎ」を開業しました。私のカウンセリングを受けてくださる方が少しでも望まれる生活を送れるように、一緒に歩んでいきたいと考えています。

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