カウンセリングの実際問題【臨床心理士がおすすめの本を紹介】

こんにちは「ファビコンオンラインカウンセリングおはぎ」で心理カウンセリングサービスを提供している臨床心理士、公認心理師の上岡晶と言います。

このページで心理カウンセリングを受けられる方や心理カウンセリングについて学びたい方、心理カウンセラーにとってもすごく助けになる本についてご紹介させていただければと思います。

ご紹介と言っても本の中身を紹介するというよりも、読んだ私が素直に感動したことなどを少し書かせていただく程度です。

カウンセリングの実際問題

カウンセリングの実際問題』は”河合 隼雄(かわい はやお)”先生によって書かれた本です。

河合隼雄先生というのはもう日本の心理学の中でももうレジェンドオブレジェンドオブレジェンドなぐらい著名な方です。
その方が書かれた本ですごくわかりやすい文章で書かれています。

なぜこの本がオススメか

私は心理カウンセリングについて何もわかっていない時期に指導の先生に教えてもらいこの本を知りました。

指導の先生に言われた言葉としては、

  • 「これを何度でも読み返しなさい。」
  • 「読む時期によって、学びになる部分も変化してくるので、読む時期ごとに線を引く色を変えて読んでみてください」
  • 「それによって、あの時期はこう感じていたんだとか、今はここが大事なのかとかを感じられます」

でした。

この本はまず、第1章「カウンセリングとは何か」から始まります。

初学者だけでなく、経験を積み重ねていく中でも、「カウンセリングとはなんなのか」「自分のやろうとしていること、やっていることはなんなのか」という疑問にぶつかり、悩む時が多々あります。

カウンセリングって一体何なんだろう。
自分は何の役に立てるのだろう。

この本では、その疑問を解くカギを与えてくれます。

また、心理カウンセリングを初めて受けてくださる方や受けている最中の方でも、「カウンセリングにどういう効果があるのか」「カウンセリングで何を成そうとしているのか」がわからなくなる瞬間があると思います。

どんな効果があるんだろう?

自分は何のためにカウンセリングを受けているんだろう?

そのようなカウンセリングに関する根本的な疑問だけでなく、「自分がどのような方向に進んで行こうとしているのか」、「今の自分はどのような状態か」「カウンセラーがなぜこのような態度をとるのか」といった心理カウンセリングを受けるうえで生じる様々な疑問を解くヒントを与えてくれます。

自分は○○の方向に進もうとしているんだなぁ~。
そして今の自分は○○という感じかなぁ~。

カウンセラーが○○という態度をとるってことは今の自分には○○が大事なのかな?

この本が心理カウンセリングについての全ての疑問への答えではないと思いますが、この本では、心理カウンセリングの本質となる部分や、人として大切なこと、困っている人に手を貸すということの本質について非常に参考になり助けになる本だと感じています。

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