逆向抑制(retroactive inhibition)
逆向抑制
『逆向抑制』とは、二つの事柄を記銘、学習した際に、後続の学習により先行の学習が阻害され想起しにくくなること指します。
例えば、1番目にAの事柄を記憶し、2番目にBの事柄を記憶します。
この時に、2番目のBの事柄を記憶したことによって、1番目のAの事柄が思い出しづらくなることがあります。
これを逆向抑制と呼びます。
逆向抑制とは異なり、先行の学習、記憶が後続の学習、記憶を阻害し、後続の学習内容が忘却される場合があります。
この現象は『順向抑制』と呼ばれています。
参考・引用文献
森岡正芳編 (2022) 『臨床心理学中事典』野島一彦 (監修), 遠見書房.
\この記事を書いた人/
臨床心理士・公認心理師
上岡 晶
Ueoka Sho
精神科・心療内科での勤務を経て、2023年から「オンラインカウンセリングおはぎ」を開業しました。私のカウンセリングを受けてくださる方が少しでも望まれる生活を送れるように、一緒に歩んでいきたいと考えています。