シェイピング(shaping)
シェイピング
『シェイピング』は『行動療法』に含まれる一つの治療技法になります。
『発達障害』や『知的障害』、『不登校』の改善など様々な場面で用いられています。
シェイピングは『継時近接法』とも呼ばれます。
シェイピングでは、クライエントは自身が望む生活のために必要な行動を目標として挙げます。
次に、その目標行動に至るまでの行動を段階的に、スモールステップの形で設定します。
そして、簡単な行動から一つ一つ遂行し、最終的に目標行動を獲得することを目指す治療技法になります。
シェイピングに関する注意点としては以下のことが挙げられています。
- 各段階が遂行可能なものであること
- 各段階がそれぞれ意味のある繋がりで結ばれていること
- 各段階において『強化』を受けること
- 強化
反応(『オペラント反応』)に随伴してある刺激を与えることで、反応を増大させることを指します。
- 『正の強化』は快の刺激(好子)を与えることを指します。
- 『負の強化』は不快な刺激(嫌子)を取り去ることを指します。
(詳しくはこちら『強化』)
参考・引用文献
森岡正芳編 (2022) 『臨床心理学中事典』野島一彦 (監修), 遠見書房.
\動画での解説はこちら/
\この記事を書いた人/
臨床心理士・公認心理師
上岡 晶
Ueoka Sho
精神科・心療内科での勤務を経て、2023年から「オンラインカウンセリングおはぎ」を開業しました。私のカウンセリングを受けてくださる方が少しでも望まれる生活を送れるように、一緒に歩んでいきたいと考えています。