共時性(synchronicity)
共時性
『共時性』は、”ユング(Jung、C. G.)”により生み出された理論であり、『分析心理学』に組み込まれています。
『シンクロニシティ』とも呼ばれています。
共時性とは、二つの出来事の間の意味ある一致を指す概念になります。
狭義には、内的 イメージと外的世界における出来事の一致を指します。
つまり、本来は因果関係のないはずの二つの出来事が偶然同時に起こることで、意味が立ち現れてくるといった現象を指します。
共時性について、ユングは『精神障害』の治療を行う中で認識するようになっていきました。
それは、患者の語る内容と治療中に偶然起こった出来事が一致し、それが患者の心に大きなインパクトを与え患者の治療が促進されたというものでした。
そのため、ユングは共時性の非科学的な側面を認める一方で、精神障害に対し治療的価値を持つものとして扱いました。
参考・引用文献
森岡正芳編 (2022) 『臨床心理学中事典』野島一彦 (監修), 遠見書房.
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\この記事を書いた人/
臨床心理士・公認心理師
上岡 晶
Ueoka Sho
精神科・心療内科での勤務を経て、2023年から「オンラインカウンセリングおはぎ」を開業しました。私のカウンセリングを受けてくださる方が少しでも望まれる生活を送れるように、一緒に歩んでいきたいと考えています。