テスト・バッテリー(test battery)
テスト・バッテリー
『テスト・バッテリー』とは、被験者をより多面的に理解するために複数 の『心理検査』を組み合わせ、実施することを指します。
それぞれの心理検査には効用と限界があるため、テスト・バッテリーを組むことで、それぞれの特性を生かしつつ総合的に被検者を理解することが可能になります。
そして、被検者の一つの心理的特性について測定する際だけでなく、異なった複数の心理的特性を測定する際にも、より総合的に判断することが可能になり、有効と考えられています。
しかし一方で、問題点として、複数の心理検査の実施には時間がかかり、被検者の心理的な負荷が大きくなることが挙げられています。
また、被検者の心理的特性の全てを測定することはできないため、被検者の生育歴や生活環境と照らし合わせ理解することが必要と考えられています。
参考・引用文献
森岡正芳編 (2022) 『臨床心理学中事典』野島一彦 (監修), 遠見書房.
\この記事を書いた人/
臨床心理士・公認心理師
上岡 晶
Ueoka Sho
精神科・心療内科での勤務を経て、2023年から「オンラインカウンセリングおはぎ」を開業しました。私のカウンセリングを受けてくださる方が少しでも望まれる生活を送れるように、一緒に歩んでいきたいと考えています。