モデリング療法(therapeutic modeling)
モデリング療法(therapeutic modeling)
『モデリング療法』は『行動療法』に含まれる一つの治療技法になります。
『恐怖症』や『不安障害』、問題行動の改善など様々な場面で用いられています。
モデリング療法は、”バンデューラ(Bandura, A.)”により提唱された『モデリング/観察学習』の理論を基盤とした治療技法になります。
モデリング療法では、モデルを観察することで新しい行動の獲得や、既存(すでにある)の行動の修正が行われます。
特に臨床場面では、既に獲得されている行動異常をモデリングを通して消去し、同時に適応した行動を獲得していくことを目指します。
モデリング療法の優れている点として以下のことなどが挙げられています。
- 行動異常の消去と適応した行動の獲得が同時に生じること
- 認知的な水準での変容が生じるため、効果の持続時間が長く、また類似した場面への般化が大きいこと
参考・引用文献
森岡正芳編 (2022) 『臨床心理学中事典』野島一彦 (監修), 遠見書房.
\この記事を書いた人/
臨床心理士・公認心理師
上岡 晶
Ueoka Sho
精神科・心療内科での勤務を経て、2023年から「オンラインカウンセリングおはぎ」を開業しました。私のカウンセリングを受けてくださる方が少しでも望まれる生活を送れるように、一緒に歩んでいきたいと考えています。