「心理カウンセラーが思う」うまく生きるコツ
こんにちは。
私は臨床心理士・公認心理師の上岡晶と申します。
今回は心理カウンセラーである私が思う、「生きるコツ」を書いてみたいと思います。
それは、何かというと、“不完全さを受け入れる”ということです。
というよりも、不完全さを“受け入れざるを得ない”という感覚に近いと思います。
ただ、これは非常に難しいことで、また、こう書いている私自身も不完全さを受け入れることが本当にいいのかという疑問も持っています。
なので、あなたがどう思うかも、もしよろしければお聞かせください。
人はどうして悩むのかという問題
人はどうして悩むと思われますか?
これは正直言うと、わかりません。
ただ、心理学では様々なことが言われています。
例えば、精神分析では、意識と無意識というものが人の心にはあって、怒りや不安などの自然な感情を意識しないように無意識に追いやっていることが、心の健康に悪影響を与えていると考えます。
そして、行動療法では、人が不適応な状態になるのは、誤った行動を学んできたり、まだ新しい場面に対して適応的な行動を学べていないからだ、など考えます。
あまり聞きなれないかもしれませんが、来談者中心療法(カウンセリングの土台となっている理論)というものでは、理想の自分と、本来の自分の間にギャップがあることが不適応な状態を生んでいると考えます。
このように様々な考え方があり、アプローチの仕方も様々です。
人の悩みは千差万別で、その理解の仕方も無限にあるように思います。
ですので、ここで私がお伝えする方法が当てはまらない方も多くいると思います。
不完全さを受け入れることがどういうときに有効か。
これは、色々あるかもしれませんが、ひとつは「自分が思っていることがうまくいかない時」です。
自分の思っているように物事が進まないと、いらだちや不安、焦りなどを感じます。
ときには、対人関係での問題にも発展します。
正直言うとこの状態はすごくしんどいです。
私も頻繁にこの状態になります。
ただ、ここで自分の力を見誤ると、余分にしんどくなり空回りしてしまいます。
特に自分に出来ることと、自分に出来ないことの区分けが出来ないと空回りしてしまうように感じます。
皆さんはどうでしょうか。
僕はうまく区分けできていません。
「人は完ぺきではなくて、どんだけ頑張ってもうまくいかない時はうまくいかないし、それで怒りや不安、焦りや悲しみで前が見えなくなってしまうもの。」
という事実を知ると、いつも頑張ってる自分が愛しく感じてくるような気がします。
ただ、ここで問題なのは、自分の不完全さを受け入れると、成長しないのではないのかという問題です。
これは「確かに!」と思います。
なのでバランスの問題なんですかね?
自分の思い描く道と、今の自分の現在地を理解してはじめて、自分に出来ること出来ないことがわかってくるんですかね?
皆さんのうまく生きるコツも教えてください。
それではありがとうございました~。